企画展
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「技と輝きが宿る 九州陶磁器展」
※終了しました
2022年1月21日(金)~2022年4月17日(日)
愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会、名古屋市立小中学校PTA協議会
有田焼や薩摩焼など、九州を代表する陶磁器は朝鮮半島から渡来した陶工たちによって始まり、400年以上の歴史のなかで大きく発展しました。幕末の慶応3年(1867)には、幕府に加えて佐賀藩と薩摩藩がパリ万国博覧会に出展し、展示された美しい陶磁器の魅力が世界を圧倒します。明治維新後、日本各地の陶磁器が大量に輸出されるようになる一方で、九州地方では品質の高さを守り、伝統的な意匠に新しい感覚を加えながらその技を伝承してきました。
本企画展では、陶石の生み出す透明感ある有田焼の白磁や、釉薬に細かな貫入を入れた柔らかな乳白色の薩摩焼を中心に、絢爛たる装飾と品質で欧米を魅了した近代の九州陶磁器の美をご覧いただきます。
「優美な曲線から歴史が伝わる カップ&ソーサー物語」
※終了しました
2021年10月3日(日)~2022年1月10日(月・祝)
愛知県教育委員会・名古屋市立小中学校PTA協議会
コーヒーや紅茶をたしなむ時間は、ほっとする一瞬ではないでしょうか。カップ&ソーサーは、コーヒーや紅茶などをよりおいしく味わうため、さまざまなバリエーションで作られました。日本国内でカップ&ソーサーの生産が本格的に始まったのは明治時代前期からです。当時の日本にとってハンドル付きのカップは未知のものであり、制作は困難を極めましたが、伏焼や石膏型成形などの新しい技法を取り入れ、大きさや厚さ、形状が整った器が作られるようになりました。工夫を凝らして出来上がった生地には、日本的な花鳥や洋風の薔薇など、さまざまな題材で豪華な絵付けがされ、海を渡り、テーブルを華やかに演出しました。
本展覧会では、明治・大正時代に日本の各産地で制作されたカップ&ソーサーやポットなどを加えたティーセットを展示します。100年以上経った現代を生きる私たちも、その美しさに目を奪われることでしょう。
「近代日本の礎となった 明治・大正の焼き物」
※終了しました
2021年6月25日(金)~9月20日(月・祝)
愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会・名古屋市立小中学校PTA協議会
明治政府は明治6年(1873)、オーストリアのウィーンで開催された万国博覧会に初めて公式参加し、日本は近代国家として国際的なデビューを果たします。東洋的な珍しい品々や、精巧な美術工芸品が出品されて西洋にジャポニズム(日本趣味のブーム)を引き起こし、陶磁器は外貨獲得のための重要な輸出品に位置づけられました。また、アール・ヌーヴォーなどの流行の変化にも対応していき、世界を魅了します。しかし、その後100年ほどの間に記憶や記録が失われ、国内での残存数も少ないため、輸出陶磁器の実態は解明されていません。
本企画展では里帰りした明治・大正時代の輸出陶磁器を中心に展示し、近代日本の礎に大きく貢献した足跡の一端を紹介いたします。
「やきものの心に挑んだ 瀬戸・美濃の美」
※図録販売中。
2021年3月13日(土)~6月13日(日)
愛知県教育委員会・岐阜県教育委員会・名古屋市教育委員会
瀬戸市・多治見市・名古屋市立小中学校PTA協議会
瀬戸焼と美濃焼は千年を超える歴史を有し、隣接する両地域は互いに交流を続けました。19世紀初めに有田から瀬戸へ伝わった磁器生産は美濃にも広がり、名古屋や江戸での日用品需要に応えて大きな発展を見せます。明治時代になると、生産と販売が尾張藩の統制を離れ、それまで瀬戸物として一括されていた瀬戸焼と美濃焼にも独自のアイデンティティが生まれます。
酸化コバルトによる絵付けや鋳込み成形など、西洋からもたらされた技術を積極的に導入しながら美術品へと質を高め、輸出用陶磁器の華を咲かせていきました。瀬戸においては国内外で高い評価を受けて瀬戸焼の輸出の途を開いた川本桝吉や、大物づくりに長けた加藤紋右衛門、陽刻などの立体装飾を巧みに行った川本半助らが活躍し、美濃においても染付の細密画を得意とした加藤五輔や、精緻な薩摩焼風の作品に才能を発揮した成瀬誠志、美しい吹き絵の釉下彩で知られる西浦焼の西浦圓治などが現れました。
本企画展では、優れた技巧で世界を魅了した近代の瀬戸焼・美濃焼の美を紹介いたします。
「目でも陶酔できる ウイスキーボトル展」
※図録販売中。
2020年11月7日(土)~2021年2月28日(日)
愛知県・名古屋市・瀬戸市
アメリカが最も輝いていた1950年代には、ケンタッキー州を中心に50社以上のウイスキー蒸留所があり、競い合って製造していました。アメリカではホームバーをもつ家庭が多く、デカンターに好みの酒を入れて、皆の集まるパーティーの際にはそれで酒を酌み交わし、棚に飾って鑑賞するインテリアとしても楽しんだのです。
ウイスキーメーカーがしのぎを削って企画・発注した陶磁器製のウイスキーボトルのデカンターは、輸出用の陶磁器製の置物「セト・ノベルティ」をつくる技術を応用し、多くが瀬戸で制作されました。細部にまで表現の行き届いた写実的な装飾品としての地位を確立させ、現在でもコレクターの間では人気の高いアイテムとなっています。題材はカウボーイや独立戦争、野生動物、偉人、銀幕のスター、自動車など多岐にわたり、どこがボトルの栓なのか分からないほどに巧みな造形です。ウイスキーは酒であると同時に、政治、経済、文化であるともいわれています。ボトルに表された、アメリカン・スピリットにどうぞ陶酔してみてはいかがでしょうか。
「時と美を託す 陶板展」
※図録販売中。
2020年7月23日(木・祝)~10月25日(日)
愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会・名古屋市立小中学校PTA協議会
旧来ノ模様風ヲ改メ絵画同様ニナスヲ得バ輸出ノ途ヲ開キ国益トナル?
明治5年(1872)、政府は翌年のウィーン万国博覧会に向けた出品物をつくる磁器製造所を設けるにあたり、陶画の改良を掲げました。至難の業である磁器製の陶板制作は瀬戸が得意とし、特に三代加藤善治は薄いもので3ミリの厚さしかない長大な磁器の板を成形して歪みなく焼き上げ、明治28年(1895)の内国勧業博覧会で絶賛されました。陶板に上絵付けを行った拠点は東京や横浜などがあり、美濃でも絵師が活躍したようです。陶板に焼き付けられた絵画は、退色しにくいうえに絵具の剥落が少なく、紙本や絹本とは異なり素地の変質も生じにくいことから、長年にわたって鑑賞できます。しかしその反面で、窯の中で色合いが変わる絵具を思いどおりの色に焼き付けるには、経験に培われた高い技術が不可欠です。
本企画展では明治~昭和時代を中心に、時を超えて私たちの眼を楽しませてくれる陶板の美を紹介いたします。
「京焼・その技が歴史をつくる」
※図録販売中。
2020年3月14日(土)~7月19日(日)まで延長
愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会・名古屋市立小中学校PTA協議会
江戸時代の京都では仁清や乾山に代表されるように、雅やかな文化と精緻な技に培われた品格ある陶磁器がつくられてきました。しかし、明治維新によって首都機能が東京に移されると、天皇をはじめとする上流階級も東京へと転居し、京焼は従来の高級陶磁器の購買層を失ってしまいます。そこで、粟田では錦光山宗兵衛(きんこうざんそうべえ)らが海外市場に目を向け、京都ならではの洗練された美意識で薩摩焼を華やかに装飾した「京薩摩」をつくって、高い評価を得ることに成功しました。
また、松風嘉定(しょうふうかじょう)や七代錦光山宗兵衛の主導で明治29年(1896)に京都市陶磁器試験場が設立され、エリート技師たちが当時の最先端技術をリードしていきました。
本企画展では明治・大正時代を中心に、伝統を守りながら革新的な陶磁器を生み出そうと研鑽を重ねた、京焼の美の世界を紹介いたします。
「じだいをつなぐ 近代・現代陶磁の美」
※図録販売中。
2019年11月15日(金)~2020年3月1日(日)
愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会・名古屋市立小中学校PTA協議会・中日新聞社
大正から昭和時代にかけて工芸と工業が分化し、美術や陶芸作家という概念が生まれ、近代的な組織や設備を背景にした陶磁器の生産も始まります。窯業がそうした実用本位の大量生産に向かう一方で、鑑賞を目的とする飾り皿やフィギュアリンなど、職人技が存分に発揮された手づくりの優品も生み出されていました。
陶磁器メーカーが養成した画工のなかには、西洋画の画壇でも活躍する者が現れます。名古屋で活動し、没後50年を迎えた市ノ木(しのき)慶治はその代表的な存在です。
本企画展では、明治から大正時代に焦点を当て、ハンドペインティングによる彼の作品を含めた、クラフトマンシップの息づくプレミアムな陶磁器の数々を紹介いたします。
「魅了する 煌めく摩」
※図録販売中。
2019年6月1日(土)~10月31日(木)
名古屋市教育委員会
明治維新を契機にして、煌びやかな金彩を施した鹿児島の薩摩焼は、外貨獲得のための重要な輸出品として位置づけられます。海外で好評を博した薩摩焼は京都や東京、横浜など多くの産地でもつくられるようになり、京薩摩や横浜薩摩など各地で生まれた絢爛豪華なやきものは「SATSUMA」と呼ばれ盛んに輸出されました。
本企画展では、明治・大正時代に鹿児島をはじめ長崎、京都、金沢、東京、横浜、地元の名古屋など各地で生み出され、海を渡って人々を魅了した煌めく薩摩焼の名品を紹介いたします。
近代日本における欧米向け摩焼の輸出
※終了しました。
輸出陶磁器の研究者をお迎えし、薩摩焼についてお話しいただきます。
講師: | 今給黎佳菜氏(歴史研究家・人文科学博士) |
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場所: | 横山美術館5階 多目的ホール |
日時: | 2019年7月20日(土)14:30~16:00〈定員60名〉 *要事前申し込み、要入館料 |
申込方法: | 6月1日(土)よりお電話(052-931-0006)にて〈先着順〉 |
ナイトミュージアム
※終了しました。
建物の美しいライトアップとともに、普段とは異なる静かな夜の美術館をゆっくりとお楽しみください。
日時: | 2019年7月19日(金)17:30~20:00 *事前申込不要、要入館料 |
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かんたん☆きれい オリジナルマグカップ
※終了しました。
お子さまでも楽しめる、カラフルな上絵付けです。夏休みの自由研究にも。
日時: | 2019年8月4日(日)13:30~15:00 |
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場所: | 横山美術館5階 多目的ホール |
定員: | 20名(要予約、先着順) |
参加費: | 1,000円(入館料別途) |
対象: | ハサミを使うことができる方なら、どなたでも *小さなお子様には、大人の方の付添をお願いします |
申込方法: | 7月2日(火)よりお電話(052-931-0006)にて。 (定員になり次第、受付を終了させていただきます) |
- *各イベントの詳細につきましてはお問い合わせください。
「超技の世界 ―瀬戸焼・美濃焼・名古屋絵付など―」
※図録販売中
2019年1月11日(金)~5月19日(日)
名古屋市教育委員会・瀬戸市・多治見市
明治・大正時代、驚くほどの技巧を凝らし多彩な装飾が施された陶磁器が制作され、海外へと輸出されました。特に、愛知、岐阜、三重の東海3県では、瀬戸焼や美濃焼、名古屋絵付、常滑焼、萬古焼など、様々な陶磁器が生み出され、当時の技術を結集させた器の数々は海を渡り、好評を呼んで多くの人に愛好されました。
中でも、瀬戸や美濃という一大窯業産地の陶磁器は名古屋へと集積され、ここ名古屋を拠点として世界へと旅立ちました。明治中頃には、東海3県で日本の陶磁器生産額の半分以上を占め、最盛期の1929年には、7割を占めるまでになりました。本企画展では、明治・大正時代に瀬戸、美濃、名古屋で作られたやきものの他、東海地方の各産地で制作された陶磁器作品を紹介いたします。
「超技の世界」の音声ナビゲーターは、金和繁明さん
心に響く揺るぎない低音で、超技の世界へいざないます。
金和さんは、サッポロビールやパナソニックなど大手企業のTVCMも担当している、実力派のナレーターです。
貸出料金:500円(税込)
―やきもの王国―
東海の超技の世界
※終了しました。
講師: | 高木典利氏(陶器師) |
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場所: | 横山美術館5階 多目的ホール |
日時: | 2019年1月26日(土)13:30~〈定員60名〉 *要事前申し込み、要入館料 |
申込方法: | 1月11日(金)よりお電話(052-931-0006)にて〈先着順〉 |
「愛された セト・ノベルティ展」
※図録販売中。
2018年8月4日(土)~12月2日(日)
名古屋市教育委員会・瀬戸市
セト・ノベルティは、100年以上に渡って制作が続けられ、輸出陶磁器の花形として多くの作品が海外に渡りました。輸出された作品には、日本の職人の技が発揮された素晴らしい工芸美術品といえる作品が多くあります。
本展ではこれらの作品に再度脚光を当て、当館所蔵のノベルティを中心に選りすぐりの作品250点余りを展示します。特に米国の著名な画家であるノーマン・ロックウェルの作品をもとに制作されたノベルティを一堂に紹介するとともに、大型の人形、鷲などセト・ノベルティの秀逸な作品の数々もご覧いただけます。当時の職人たちの卓越した技巧と、大小様々な作品が織りなす世界をご堪能ください。
「時を超え心揺さぶるカップ&ソーサー展」
※図録販売中。
2018年2月27日(火)~2018年7月1日(日)
明治・大正時代、驚くほどの技巧を凝らし多彩な装飾が施されたカップ&ソーサーが制作され、海外へと輸出されました。コーヒーや紅茶などを飲む習慣がなかった日本人にとって、カップ&ソーサーなどを作ることは至難の技でした。大変な試行錯誤が繰り返された後、当時の技術を結集させた器の数々は海を渡り、好評を呼んで多くの人に愛好されました。
本展覧会では、明治・大正時代に日本の各産地で制作されたカップ&ソーサーの他にコーヒーや紅茶、ホットチョコレートを飲むためのセット作品を、当館所蔵品の中から選りすぐり紹介いたします。
「今、甦る陶磁器 明治・大正」展
※終了しました。
2017年10月1日(日)~2018年1月31日(水)
名古屋はかつて、海外へ輸出される陶磁器生産の一大拠点でした。特に現在の名古屋市東区には、産地である瀬戸などに近いという好立地から、多くの陶磁器工場が立ち並んでいました。各産地から運び込まれた陶磁器に絵付けを施す、上絵付作業が発達する中で、“名古屋絵付” と呼ばれる豪華で華やかな作風は、海外でも人気を博しました。
公益財団法人横山美術館は、明治・大正時代に制作された輸出陶磁器の“里帰り品” を中心に展示しています。名古屋周辺で制作された輸出陶磁器をはじめ、日本初の洋風陶磁器であるオールドノリタケや、まとまった作品群を目にする機会の少ない隅田焼のほか、有田焼、京焼、瀬戸焼、九谷焼、萬古焼など、息をのむほど緻密で大胆な作品の数々を、ぜひご覧ください。
明治・大正の輸出陶磁器 -その特質と魅力-
※終了しました。
- ◎講師:大熊敏之氏(富山大学大学院芸術文化学研究科教授、「開運!なんでも鑑定団」鑑定士)
- ◎日時:10月1日(日)13時30分~15時 〈定員60名〉 *要事前申し込み、要入館料
- ◎申込方法:9月1日(金)10時よりお電話(052-931-0006)にて〈先着順〉